私たちの理念

東京女子医大 糖尿病センターの外観写真

「東京女子医科大学ヤングの会」は、若い糖尿病の患者さんが、糖尿病に起因する、あるいは関連する様々な問題を乗り越え、最終的に精神的に自立して糖尿病のない人と同じように人生を全うしていくために集まる会として発足しました。そのために患者さん同士、あるいは医療者、心理カウンセラーなどと話し合う場です。コンセプトは、自由意志で参加し、他人の話をよく聞き、自分の考えも伝え、自然体で過ごすということです。話し合う内容は、糖尿病に関連して出てきた問題は何でもいいです。実際は、医学的に知りたいこと、日常生活、友達、恋人、仕事、学校生活関連など様々な問題を皆さんで話し合っています。必ずしも明確な答えはない場合も多いですが、明確な答えを見つけることがゴールではありません。話し合いの中から自分なりの解決の糸口を見つけていただくことが参加した意義と考えています。1型糖尿病を発症するのは、若い方だけではなく成人や老年期に発症される方もいらっしゃいます。本会は「ヤングの会」という名称ですが、参加される年齢を制限するものではありません。お年を召されていても、糖尿病歴が浅くても、いろいろと知りたい、相談したい、同じ疾患をもつ患者さんと話をしたいという方のご参加も歓迎しております。

 

具体的な活動は、毎月第2土曜日14時から16時まで、以前は糖尿病センター内の面談室に集まって行っておりましたが、コロナ禍でできなくなり、現在はzoomを用いたwebグループミーティングを行っています。まだしばらくこの形を継続することになると思います。

当会のグループミーティングは、30年以上も前から当科で行ってきたスタイルで、当初はチャプレン(病院牧師)先生を中心に行っていましたが、現在は心理カウンセラーが中心となり話の舵取りをしてくれています。グループミーティングに参加希望の方は、<twmudmc1gmzoom@gmail.com>まで参加希望の旨をご連絡ください。費用は無料です。また、毎年夏期(7-8月頃)と冬期(12月前半)に勉強会を行っています。その勉強会では、患者さんにも医療者にも勉強になるお話と、グループミーティングを行っています。合わせてご参加をご検討ください。

 

本会は、東京女子医科大学糖尿病代謝内科が主催しております。スタッフは、糖尿病代謝内科医師、東京女子医大看護部の看護師、通院中の患者ボランティアの皆さんのお力により運営されています。みな気持ちは同じで、患者さんにいい人生を送ってもらうために、また医療者もよりよい医療を提供するために、お互い勉強しあい、大変な時も助け合い励まし合いながら行っています。本ウエブサイトから会の内容や雰囲気を感じていただき、興味がありましたら是非ご参加ください。      三浦順之助